山陰旅行記 その2
山陰旅行記 その2
山陰旅行記 その2
9月5日分の旅行記をば。


けたたましいモーニングコールで5時に起床、恐ろしく眠いが必死に起きる。着替え、5時20分にチェックアウト。

―528 鳥取発 520D 山陰本線 浜坂行 キハ33-1002

初電。キハ33という車両はなんとも味がある。未更新、手で開く一枚扉。景色は鳥取を出ると一駅行かないうちにいきなり田舎になる。どんよりと曇りながら日の出を迎えるが、日差しはない。
降りる際に運転士に18きっぷに日付けを記入してもらう。

―556 東浜着

ここから20分ほど歩いて撮影地へ。俯瞰で列車と海と田圃を収める構図。ここで後続のはまかぜ2号を撮影。陽は差さず、顔に若干へんな棒が被った1枚となってしまったが、まぁ良しとしよう。連写しておけばよかったと後悔。
土曜朝の眠る民家の間を歩くのはなかなか面白いものがある。干してあるタマネギが可愛い。
今日も素敵な朝である。

―650 東浜発 521D 山陰本線 鳥取行 キハ47-41

先ほどの列車の折り返し。東浜で交換を撮影して、いざ西への出発。
この区間は土曜ながらも学生列車。先ほど乗った区間をひたすら折り返す。日差しがすこし出てきたのが悔やまれる。

―721 鳥取着

4分乗り換え。鳥取駅とお別れ、次に来るのはいつになるのだろう。

―725 鳥取発 229D 山陰本線 米子行 キハ47-1019、倉吉からキハ47-1037

再び40到来、喜ばしい。そして先ほど以上に列車は学生で賑わうが、ボックスシートは確保。ひたすら西へ。
倉吉で19分の長停。ここで土産に「因幡の白うさぎ」と「梨キャラメル」を購入し、さらに駅弁「元祖かに寿し」を購入。
米子に至るまでの間の景色は、日本海側のイメージ通りのものだった。再び日は陰り、どんよりとしている。
由良にてスーパーまつかぜ81号の追い抜きを撮影。

―1022 米子着

3分乗換え。

―1025 米子発 133D 山陰本線 出雲市行 キハ47-1053

今度は姫新色の40が待っていた。冗談交じりで考えていたことが本当になるとは。
この区間はなかなかの激走を見せた。中海を横目に走る。
揖屋駅にて対向列車の遅延のため8分の遅延が生じる。運転士に木次線への接続確保を確認。
松江駅はやはり高架。鳥取より少し栄えている感じはあるが、やはり…どこか寂しい。基本的に都会以外の場所に立つ新しい建物からは寂しさを感じる。
松枝の辺りから車窓には宍道湖が現れた。この区間で南西の空に暗い雲が浮かんでいるのが見え、若干の不安。

―1124 宍道着(7分遅れ)

遅延が生じていたのでここでは姫新色の写真を撮れず。米子で適当に撮った1枚のみとなってしまった。

―1128 宍道発 1447D 木次線 備後落合行 キハ120-5

7分遅れでの出発。オールロングシート1両で、後には出雲横田まで回送列車をくっつけて走る。
木次に着くまでに元祖かに寿しを食す。若干酸味が強めで美味。奈良漬けが印象的。
山間の狭いところをゆっくりとすり抜けていく。木次までは普通のローカル線といった感じ。不安だった天気も回復し、徐々に太陽が顔を見せ始めた。
木次をすぎると一転、急に過疎化が進んだかのように景色が変わる。出雲八代あたりから前面にかぶりつく。家の密度的には因美線の車窓と大差はないのだろうが、すこし違った寂しさを感じる。
砂の器の舞台・亀嵩駅を通る。ロケ地とは違い、1面1線の小さな駅。
出雲横田にて長停。後の車両は切り離され、折り返しで宍道行になる。
出雲坂根にて臨時列車・奥出雲おろち号とすれ違う。すれ違うというか、スイッチバックである。おろち号は満員で、出雲坂根の駅は祭りのようになっていた。
駅で一つ目のスイッチバック。そしてしばらく進み、二つ目のスイッチバック。ふたたび同じサイドを前にして進んでいく。
途中で大きな赤い橋が見えた。地元の乗客によると「竹下道路」らしい。さすが島根。
全路線を通して、乗客の9割は旅行者だったのではないかと思われる。過疎地区を通りながらもその地区から見放されている感じが独特の寂しさを産んでいるように思った。いずれにせよ、車窓は非常に見ごたえがあり、満足のいく路線であった。

―1402 備後落合着

ここで芸備線新見行、三次行とキハ120が3色並ぶ。
突き抜けるような青空と晩夏の深い緑に、キハ120も意外と悪くない。

―1436 備後落合発 361D 芸備線 三次行 キハ120-324

山に囲まれた、そこそこ広めの盆地といった雰囲気。今までの区間と一転して非常に明るいイメージ。しかしこの区間の大半で爆睡してしまった。

―1558 三次着

寝起きのボケた頭で4分乗換え。

―1602 三次発 5875D 芸備線 快速みよしライナー 広島行 キハ47-103

期待通り、キハ40広島色が到来。快速だけあり、力走。しかし線路状態が良いのか、わりと軽快に走る。ふたたび傾き始めた夕日の中を黄色の車体が走っていく姿を外から撮影したいものだと思いながらも、田園の景色を満喫する。わりと津山線に風景は似ているが、町があまり途切れない。
車中で、もともと未定だった広島から先の計画を考える。ここで呉線乗車の決行を確定。
下深川から先はホームタウンを進んでいった。こういった景色の中を鋼鉄製のベタ塗り気動車が走る、この若干のミスマッチも面白い。
帰宅してから気付いたのだが、下深川のあたりは可部線と1km程度しか離れていないようだ。

―1728 広島着

夕日を追うため広島に滞在せず呉線にすぐ乗ることに。まさかの3分乗換え。呆気ない広島駅との出会いと別れ。

―1731 広島発 1956M 呉線 安浦行 モハ115-2021

夕日を追う。車両右側のドアに張り付き、良い駅を探す。
しかし欲張りすぎたか、今思えば絶景の駅・天応を通り過ぎた直後、無情にも夕日は江田島に隠れてしまう。かるが浜・吉浦・川原石と、どの駅もダメ。

―1813 呉着

半ば諦めモードで呉駅で下車。
ここで何に導かれたかのように、スタスタと歩いていく。デパートの中を抜け、その渡り廊下のようなところに出ると、なんと沈みかけの夕日がチラリと顔を覗かせた。
海に沈む絵とはいかないものの、呉らしく潜水艦とクレーンの間を沈んでゆく絵を撮影。不幸中の幸いか、運が良かった。

―1839 呉発 5958M 呉線 糸崎行 クハ103-828

通勤ライナー、なんと103が登場。しかもクハ2両は内装に手をつけていない車両で到来。日没後の呉線ローカル区間を最高の車両で楽しむことになった。
ここで満月が顔を覗かせた。瀬戸内に浮かぶ島の灯台が光り、美しい夜景だった。

―2009 三原着

三原で下車、今夜の夕飯を調達しようとする。しかし駅弁はもう売っておらず、結局コンビニしか見つからず。カツ丼+やきそばというジャンキーな夕飯しか手に入れられなかった。

―2039 三原発 482M 山陽本線 岡山行 クハ115-3110

夕飯を食べる。少し寝てしまい、その時目の横を窓枠に強打。これが2日経っても痛みが消えなかった。
乗り過ごすとサンライズに乗れなくなるので、金光あたりからは意識を保つ。

―2216 岡山着

翌朝の食事を調達、といってもパン2種類。
18きっぷで下車し、ここからは乗車券で入場。
宇野線のウグイス色103に出会う。
ホームに戻るとサンライズ瀬戸がすでに入線しており、幌をつけ貫通扉を開けて出雲を待っている。
そこに出雲が滑り込んできて、扉を開き、連結。

―2233 岡山発 5032M サンライズ出雲 東京行 モハネ285-202

ノビノビ座席。1Bの女性と3Aを交換してもらい、連席を手に入れる。
23時ごろ、シャワーカードおよびタオルセットを購入した後、シャワーへ。利用は30分以内、水が出るのは6分間。タイマーがついていて面白かった。これでリフレッシュされた。
285の低い窓から見える満月が眩しい。
姫路を出た辺りで就寝。



といった感じで、この旅行のキモである2日目が終了。

写真:
・備後落合駅にて
・芸備線車内にて
・呉駅にて、夕陽。

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