舞鶴、綾部、黄檗、奈良
2015年7月23日 日常22日。午前は調査小休止で、博物館に行ってみるなど。午後に調査し、無事に終了。夜は打ち上げ。だいぶ遅くまで外にいた。この日は終日曇っていて比較的涼しかったので、だいぶ助かった。
23日。午前中に先輩に某施設に連れて行ってもらう。なかなか絵的には面白いところだったのだが、時間があまり取れなかったので、記録写真的になってしまったのが残念ではあった。わずかに降っていた雨で、雰囲気はとても良かった。
昼前に先輩と別れ、綾部で後輩とも別れ、ここから一人旅。
■綾部
大本(大本教といわれることが多いが、正しくは「教」は付かないはず)の本部があるので、特急を1時間後のものにずらし、見学へ。みろく殿はなかなかのスケール感で、内部に立ち入るのは少しためらわれたが、外から見たところ恐ろしいほどの大空間が広がっているようだ。破風の構成が何とも面白い。予想通り半地下があった。いっぽう新しく建設された長生殿は近寄りがたい雰囲気で、平面構成の複雑さを楽しむほどまで踏み込むことは出来なかった。怖がらずに行ってみてもよかったのか…
その後、大正昭和の雰囲気が丸々残っている現役の薬局「遠坂薬局」が街並みに突如現れ、少し撮影して、そそくさと駅に戻る。今回はグンゼはお預け。一路京都へ上る。
京都ではすぐさま奈良線各駅停車に乗り換え。
■黄檗
萬福寺へ。思ったよりも境内が広く、じっくり見て撮影していたら1時間以上掛かった。回廊とそれぞれの建物の屋根の高さ・形が異なる部分の繋ぎ目が面白い。やはり中国的というか大陸的に見えるのだが、それでいて回廊部分の褪せ具合は日本的なのも不思議である。
バスガイドが一人で足を組んで座ってスマホをいじっていたのが面白かったw
その後、そのすぐそばにある某市場を見る。勿論、予習していたとおり殆どの店のシャッターが下りていた。中央付近は想像していたよりもかなり暗かった。くじら加工品の店など、現代ではなかなか成立しないであろう店もその看板を残しているが、すべての店の看板が青色で統一されているのが不思議。かすかに道がカーブしているところに味がある。ここで市場建築は私有地扱いであることを初めて知った。1本裏の通りから外観を一部だけ垣間見ることが出来るのだが、これがまた思ったよりもヤレていた。中はやはり人の往来を想定して作られているので、たとえすべてミセが土間であっても綺麗(とはいえほぼ全てシャッターが下りているので土埃はかなりある)なのだが、裏は完全な住居スペースであり、バラック感が強い。
調べてみると、線路側の部分は2年前に火事に遭ったのだとか。どうりで不自然な形となっていた訳だ。
いろいろ見ていたら時間が過ぎ去っていった。天理の街を見に行くのはまたの機会とし、奈良へ直接向かう。
いつもお世話になるビジホに荷物を置き、お好み焼きを食し、夜の撮影。
■奈良
これもまた某市場へ。ここは横綱級の物件である。褐色というか鼠色というか、凄まじい雰囲気。戦後そのままといっても良いのではないだろうか。百聞は一見にしかず。想像よりもはるかに凄い世界だった。有機的な構成物を、蛍光灯が無機質に照らしてゆくこの雰囲気が、1950年代・60年代のイメージを掻き立ててくれる。思ったよりも道幅が狭いので、絵的には切り取りやすいが、何せ暗い。
裏から入って行ったが、もちろん予習の通り正面入口側に近い中華料理屋が開店していて、客の往来はもちろん、大いに盛り上がっている声も響いている。裏側の静まり返った雰囲気と、表の喧騒。不思議な構図だが、何よりも外様である自分には緊張ばかりが走る。時折トイレに来る人とすれ違うのもまたスリルがある。月明かりが眩しい。
1時間ほどで何とか見学を終えてホテルに戻る。その後は洗濯など。
翌朝に早起きして再び市場へ、今度は朝の絵を撮る計画。何とか0時には就寝。
23日。午前中に先輩に某施設に連れて行ってもらう。なかなか絵的には面白いところだったのだが、時間があまり取れなかったので、記録写真的になってしまったのが残念ではあった。わずかに降っていた雨で、雰囲気はとても良かった。
昼前に先輩と別れ、綾部で後輩とも別れ、ここから一人旅。
■綾部
大本(大本教といわれることが多いが、正しくは「教」は付かないはず)の本部があるので、特急を1時間後のものにずらし、見学へ。みろく殿はなかなかのスケール感で、内部に立ち入るのは少しためらわれたが、外から見たところ恐ろしいほどの大空間が広がっているようだ。破風の構成が何とも面白い。予想通り半地下があった。いっぽう新しく建設された長生殿は近寄りがたい雰囲気で、平面構成の複雑さを楽しむほどまで踏み込むことは出来なかった。怖がらずに行ってみてもよかったのか…
その後、大正昭和の雰囲気が丸々残っている現役の薬局「遠坂薬局」が街並みに突如現れ、少し撮影して、そそくさと駅に戻る。今回はグンゼはお預け。一路京都へ上る。
京都ではすぐさま奈良線各駅停車に乗り換え。
■黄檗
萬福寺へ。思ったよりも境内が広く、じっくり見て撮影していたら1時間以上掛かった。回廊とそれぞれの建物の屋根の高さ・形が異なる部分の繋ぎ目が面白い。やはり中国的というか大陸的に見えるのだが、それでいて回廊部分の褪せ具合は日本的なのも不思議である。
バスガイドが一人で足を組んで座ってスマホをいじっていたのが面白かったw
その後、そのすぐそばにある某市場を見る。勿論、予習していたとおり殆どの店のシャッターが下りていた。中央付近は想像していたよりもかなり暗かった。くじら加工品の店など、現代ではなかなか成立しないであろう店もその看板を残しているが、すべての店の看板が青色で統一されているのが不思議。かすかに道がカーブしているところに味がある。ここで市場建築は私有地扱いであることを初めて知った。1本裏の通りから外観を一部だけ垣間見ることが出来るのだが、これがまた思ったよりもヤレていた。中はやはり人の往来を想定して作られているので、たとえすべてミセが土間であっても綺麗(とはいえほぼ全てシャッターが下りているので土埃はかなりある)なのだが、裏は完全な住居スペースであり、バラック感が強い。
調べてみると、線路側の部分は2年前に火事に遭ったのだとか。どうりで不自然な形となっていた訳だ。
いろいろ見ていたら時間が過ぎ去っていった。天理の街を見に行くのはまたの機会とし、奈良へ直接向かう。
いつもお世話になるビジホに荷物を置き、お好み焼きを食し、夜の撮影。
■奈良
これもまた某市場へ。ここは横綱級の物件である。褐色というか鼠色というか、凄まじい雰囲気。戦後そのままといっても良いのではないだろうか。百聞は一見にしかず。想像よりもはるかに凄い世界だった。有機的な構成物を、蛍光灯が無機質に照らしてゆくこの雰囲気が、1950年代・60年代のイメージを掻き立ててくれる。思ったよりも道幅が狭いので、絵的には切り取りやすいが、何せ暗い。
裏から入って行ったが、もちろん予習の通り正面入口側に近い中華料理屋が開店していて、客の往来はもちろん、大いに盛り上がっている声も響いている。裏側の静まり返った雰囲気と、表の喧騒。不思議な構図だが、何よりも外様である自分には緊張ばかりが走る。時折トイレに来る人とすれ違うのもまたスリルがある。月明かりが眩しい。
1時間ほどで何とか見学を終えてホテルに戻る。その後は洗濯など。
翌朝に早起きして再び市場へ、今度は朝の絵を撮る計画。何とか0時には就寝。
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