吉野、奈良

2015年7月25日 日常
24日。今日は運転の予定だったが、睡眠不足が怖かったので、朝の市場見学はパスし睡眠に充てる。6時半頃起床し、橿原神宮へ移動。レンタカーを調達し、出発。ひたすら南下し、吉野方面へ。一日楽しむ。

■吉野
メジャーどころを散策。金峯山寺、吉水神社と書院など。ここは8年ぶりの訪問になる。この何年かでさまざまな建築を見てきたが、金峯山寺はやはり巨大で、その威容にただ圧倒される。

のらりくらりと一日を過ごしていたら、案外いい時間になっていた。体力的にもそろそろ辛くなってくるので、帰途に就く。無事にレンタカーは返却し、奈良に戻る。


■再び、奈良
計画通り友人と合流。ホテルに荷物を置き一休み。夕食はあらかじめ調べておいてくれた所へ。金曜ということもあって混雑は不安だったが、問題なかった。立地的にも味的にも申し分なし。肉体・精神とも疲れ果てた旅程であるから、こういうのが染みる。


25日。順当に奈良を回る。

■某市場
昨朝行きそびれていたので、折角だからリベンジである。8時半を回っていたのと、土曜日ということもあってか、手前側の店は多くが開店の準備に追われていた。やはり裏側から失礼すると、屋根を透過して黄色くなった朝の光が、有機的な世界を有機的に照らしていて、一昨晩とは全く異なる質感の世界が展開されていた。正面側は基本的に閉鎖的というか、明かり取りが無いので、朝でも蛍光灯頼み。ちょっと寄るだけのつもりが、30分ほど滞在していた。夫婦饅頭が気になったw

■元興寺
1年半ぶり。完全に快晴。以前は真冬の晴れた朝だったが、夏にくると質感が少し違う。

■新薬師寺
なにげに初訪問。かの有名な十二神将。建築的に全く下調べしていなかったので、後から調べる必要あり。
近くに「頭塔」なるものがあることを初めて知ったが、見学は要予約であった。残念。というか、見えているのだがアプローチすら良く分からなかったw

■昼食
蕎麦屋。東大寺付近はさすがに人が多かった。とにかく暑いので、涼しさが染みる。
食後は氷室神社を軽く覗いて(ここは8年ぶり。8年前はネコとじゃれた。)、バスで移動し、サイドチェンジ。

■唐招提寺
12年半ぶり2度目。前回は金堂の修理中だったので、完全な姿を見るのは初めてであった。また空の雲が吹き飛んで、青空が嘘のように高々と澄み渡っていた。境内はそこそこの人出。流石は国宝、じっくりと時間を使ってしまった。

移動の道すがらにある喫茶店「さかもと」でかき氷を食す。氷室神社で見つけた「かき氷マップ」を見て下調べしてあったのだ。イチゴと、甘酒。どちらもとても美味であった。

■薬師寺
程なくして薬師寺に到着。ここもまた12年半ぶりであるが、前回は南側から入ったように思う。もちろん分かっていはいたのだが、東塔が無いと少し悲しい。しかしこの壮麗な九間堂を前にすると、また自分がどこの国にいるのか分からなくなる。朱の色が空の青と相俟って眩しい。
あまり展示物は無いので、さらっと抜ける。

■郡山
夕方の光線下、最後に訪れたのは郡山。残存する遊郭建築を一目見ておきたかったので、強引に計画に捻じ込んでみた。東岡町という場所は、駅から徒歩10分もかからないところにあるのだが、想像以上にディープな世界であった。木造の3階建てというものがこうも違和感を生み出せるものかと、逆に感動してしまった。人の往来が思ったよりも多かったこと、さらにこの町が現在に至る経緯などを中途半端に知っていることも相俟って、かなりの緊張感。斜陽とはいえ真夏なので光線が容赦なく、撮影には難儀したが、最低限のものを撮るだけ撮って撤収。思ったよりも物件数が多かったことも予想外。いまだに看板を掲げている所に、ヒアリングとかしてみたいものだが。せめてこっちが大人数の時にしようか。

もうひとつ洞泉寺町も見てみたかったが、気力体力の限界。ここで行程は終了。
大和西大寺駅の駅中で簡単に自宅用の酒を購入し、京都へ。

のぞみは強気の自由席狙いだったが、さすがに京都時点で満席だった。デッキにへばりつく。車両のドアの感度が高すぎて、いちいち開いてしまうのが逆にイラつく。なんとか扉側に身を寄せて時間をつぶす。岐阜のあたりで遠くに花火が見えた。名古屋で何とか連席を確保し、夕食にありつく。静岡では線路間近で花火が上がっていて、これまた車内が一瞬盛り上がる。

こうして無事に帰京。何だか下水のような匂いがする。少しだけ買い物を済ませた後、本郷に帰宅し、ぐったりと就寝。

3日の調査と3日の旅、ここに完結。

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