某街、玉島、水島、そして帰路へ
2015年11月5日 日常5日。出先にしては珍しいほどの朝寝坊。水島臨海鉄道の撮影なども考えてはいたのだが、再び今日も夜まで運転の予定だったので、疲労回復に努めることにした。のんびりとチェックアウトし、駐車場で一晩明かしたレンタカーに再び乗車。一路西へ向かう。
■某都市へ
今日はだいぶ運転にも慣れてきたし、カーオーディオを使ってみる。1年半前に室蘭で使う予定だったCDを持参していたのだ。あの時はクルマにオーディオが付いていないというガッカリな事が起きてしまって結局ただの荷物になってしまった訳だが、満を持して今日はいよいよ実用である。昼用ディスクはハロプロのテンション上がる系のセトリで組んであった。自分でも選曲を少し忘れかけていたが、「愛しく苦しいこの夜に」のトラックが非常に心地良い。プラチナ~カラフルを中心に℃曲も鏤めてあり、運転は5倍楽しくなった。いいもんだ。
バイパスを使って西進。30分程度で、某都市へ到着。日本屈指の宗教都市は果たしてどれだけの規模なのだろうと、一度この目で見ておきたかったのである。
さて早速駐車場から歩いてゆくと、物凄いサイズの建造物が見えてくる。うおお。祭場と会堂である。前者はSRC造だが何と竣工から56年も経過しているという。武道館よりも歴史が古いと思うと何だかすさまじい気がしてくる。とにかくスケール感が異常で、広角レンズ必須であった。そう頻繁に使われている訳ではないようだが、キャパ15,000人には驚いた。すげえ。
そして本部の周辺には街が広がっている。門前の商店街は短かったがその特殊性が際立っており、すぐ近くには教徒社など。それ以外にもタイル系建築やまるで楼閣のような木造3階建、映画のセットのような魚屋や八百屋など建ち並んでおり、何れもかなりの年代モノで強烈な印象。なかなかピクチュアレスクな街並みなのだが、あくまで外様の自分がちょこまかするには気が引けた。とはいえいろいろ見学。昼は門前の商店街の新しめのレストランで生姜焼き定食を頂き、その後もう一度本部の奥を見学し、酒店に寄って御神酒を入手した。これ以上の長居は明らかに迷惑になりはじめる気がしたので、ここで撤収。
■玉島・天満町へ
さて、予報通りだいぶ気温も高く、駐車場に停めておいたクルマはだいぶ高温に。窓を開けて換気し、再びオーディオ再生。相変わらず良いセトリで楽しい。
バイパスを再び通り、玉島へ。まずは旧遊郭がわずかに残存する天満町へ。
県道の一本脇を走るこの道には、明らかにそれとわかる建築群がずらりと並んでおり、これまたセットのような印象。しかし何より、スズメバチの大群に慄く。これは軽く100匹が視界に入っているのではなかろうかという瞬間もあった。出来る限り刺激せぬように歩いて、撮影を済ませる。午前、某街にいた際は程よい曇天であったのだが、ここにきてがっつりと晴れてきた。午後の斜光線が早くも色付き、旧色街を艶やかに照らす。ホワイトバランスの微調整に難航したが、楽しい撮影。最後に少しだけ逆走してみると、ほぼ民家だけなのだが、ずいぶんとヤレた地区があった。しかしとにかくスズメバチが…。。
日暮れに近付いてはいけないので次へ移動。
■玉島の商店街
さて、クルマで移動。駐車位置に迷うも、某商店街入口に共用駐車場があったのでここに停める。いきなり一つ、デカいシャッター街。なかなかレトロで、印象は十分にキョーレツである。ここを抜けて、嘗て有名な水門のあった場所を見て(今はなんだかインチキ臭いものが建っている)、川沿いの廃屋(下調べよりも1軒減っていた)を対岸から撮影して、T商店街。これがすごかった。いきなり入口付近のパチンコ屋が潰されていて、正面入口の構図が変わっていたが、新たな正面の建築も十分に味がある。内部は凄まじい。綺麗なものだが。鮮やかな万国旗が、古びたアーケードの下に掛っているが、天高が十分に高いため今一つ迫力が無い。レトロを売りにして観光スポットとして人を呼ぼうとしていた痕跡までもはや歴史の1ページになっているのが見ていて辛い。
途中からアーケードが無くなっているが、この先も道が随分続いている。と、ここで気付いたのだが、下調べよりもアーケードが短縮されているではないか。なんてこった。妙に開放的になり陽光を浴びるようになった建築群はそれでも写欲をそそられるものばかりで、あっという間に時間が経ってゆく。ほぼ商店街が終わるところにはX・Y方向に大開口(=シャッター)がある店があり、これを目印に引き返す。
下調べであった仏具店はどこにあるかと思ったら、どうやら閉店してしまって、看板のごく一部分のみ見えていた。残念だなあと思いながらその前をうろうろしていたら、元店主と思しき人に声を掛けられたので、しれーっと「この看板は何て書いてあるんですか?」などと尋ねるところからヒアリングを開始。するとどうやら3年ほど前に閉店してしまったらしい。そして何と、この方がアーケード撤去の言いだしっぺだったという。アーケードは半年ほど前に撤去されたとのことで、随分なタイミングで貴重なヒアリング、何という巡り合わせか。
やはり撤去理由はメンテナンスの問題だという。我々としても在ってくれたほうがよいのだが、やはりいつかは撤去しなければならないため、このあたりで外そうという話になったらしい。皆の「嫌われ者」になって大変だったという言葉に、納得感と同情と悔しさとが入り混じり、複雑な感情に。おじいさん、貴重なお話ありがとう。
その後もよくよく観察してみるとアーケードが外された痕跡があちこちに見える。そしてアーケードの残存する部分からレンズを付け替えて最後にバーっと撮ってゆく。正面入口付近をもう一度撮り、次へ。
次の商店街はほどなく到着できたが、これまたアーケードがない…。こんな悔しさはなかなか味わえないだろう。しかしそれでも十二分に美しい街並みなのだが。あまりにも閉店率が高い。寝装店、旧旅館などをしっかりと撮ってゆく。
最後に随分と変わった風貌の神社があったのだが、ここは外観のみでスルー。
クルマに戻るころには、もう太陽が沈もうとしていた。
■再び、水島へ
さて、玉島を去り、連日の水島へとクルマを走らせる。
と、渡りたかった橋の手前でまさかの車線変更忘れ。5分ほどロス。
その後は順調。淡々と移動してゆく。夕暮れ時になり再び雲が出てきたようで、工場夕景とはならなかった。「都会っ子 純情」を爆音で流しながらカーキのマンパに黒のキャスケットを被り夕暮れの工業地帯を軽自動車で下ってゆく男。なかなか怪しくてヤレててイイ感じであるな、などと自らを変に美化(醜化?)してみたりする。
最初のポイントは今日は国道沿い。一度曲がり損ねてロスしたが、2度目のトライで無事にアプローチ成功。急坂を上り、立ち入り可能地点の限界で駐車し(勾配角がきついので怖かった)、見遣ればプラントがいくつも眼下に広がっている。まだ空は灰色、間に合った。20分ほどであっという間に夜の帳が下り、本格的に撮影開始。ここの地点はフレアスタックがよく見えるのでとても雰囲気があって良い。そして何といっても工場が比較的近く、かつ視野角が広いので、お得感が強い。夢中に撮影していると時間がどんどん過ぎてゆく。今日はクルマの返却期限もあるので、のんびりはしていられない。
次の地点は再び国道沿いのポイント、北上する。ここで夜のCDに切り替える。踊る大捜査線のサントラから「Moon Light」を一曲目に入れてあったのだが、これを聞きながら夜の工業地帯のバイパスを走るのがかねてからの夢であった。ついに実現。こんなにも雰囲気がピッタリきて気持ちいいものか。最高である。
程なくして到着したのだが、なかなか視点の高さが稼げない。ちゃんと調べてみるとどうやら正しい撮影ポイントはこの上の墓地にあるという。ライトはあるし、アプローチもほぼ理解できてはいたのだが、流石に1人では心もとないし、時間も比較的厳しかったのでやめておいた。駐車地点からも何とか撮影は出来たので、ここで何アングルかトライして、一応の収穫を得る。あまりにも時間的に切羽詰まっていたので放○しながらセルフタイマーで撮影したww
そしてタイムリミット。レンタカー返却へ、最後のドライブ。夜用のCDには幼少期から好んでいるPS版のチョロQのBGMが複数チョイスしてあった。とくに3のシティの夜版BGMとか、ナイトジムカーナとか、1のトンネルロードとか、なかなか良くマッチしてくる。選曲センスが光っている。給油を終え、GTの曲を最後に聞いているタイミングでちょうど店に到着。なんと5分前であった。給油時間を見込んでいなかったので、かなりギリギリであったが、安全運転で間に合えば万事OKである。特に咎められることもなく、無事に手続きも終了。
ああ、無事に生きて帰ってこれた幸せ。しかし燃費は昨日の普通車よりも悪かった。。
西阿知へ歩き、ちょうどのタイミングで列車に乗る。岡山では庄やで夕飯。ようやく酒が飲める。旅だというのに3日ぶりである。疲れた体に沁みる。飯の順序が少々狂っていたがまあ良しとする。
■超レトロな銭湯
さていよいよ旅も終焉。最後は超レトロな銭湯「ときわ湯」へ。なかなかビジュアルからしていかついのだが、意を決して入ってみると、おじさまたちが集ってTVを見ていたがこちらには殆ど興味がないようである。靴箱のカギとロッカーのカギを交換し、猫にあいさつし(とりあえず動物臭いw)て脱衣場へ。デカいほうのカバンがロッカーに入らないのでそのまま傍らに置かざるを得ず、だいぶ心配ではあったが、入浴。そこそこ広いが、何も石鹸の類は置いていなかった。これも誤算。入念に体を洗い頭を洗っていると、若者5~6人が入ってきて(どうやら運動部の合宿か試合か何かのようだ)だいぶ騒がしくなった。プロジェクタで壁面に緑の景色が投影されているのがシュール。そんな中突如として女将のカラオケ映像がはじまり驚嘆。いや、上手いんだけど、唐突なんですよ。若者たちがいなければちゃんと聞き入れたのに、ノイズが大きかったのは残念。
若者たちは一向に出てゆく気配がないので、こちらも湯船へ。なかなか熱いが、旅疲れが癒される。そして風呂を出て、(すぐに若者たちも出てきた)新たな服へと着替えて銭湯を後にする。最後までおじさんたちは旅の若者には無愛想であった。なんとなく、僕のイメージ通りの岡山県民の姿であった。
■終焉
案外時間がギリギリであった。コンビニで缶ビール、水、アイス(ホームランバーw)を買い、駅のトイレで身支度を済ませてホームへと降りると既に285系が鎮座していた。ノビノビは階段からかなり遠い車両なので歩いていると、たちまち汗が噴出してくる。あつい。車内に入ったとき、既に発車の2分前であった。
何だか隣席の中高年の方が強烈な「おじいさんの匂い」を発している。この旅はとことん昭和を求める旅であったが、最後の最後にこんな負のオマケがついてくるとはw
ドロドロに溶けかけたホームランバーを食し、ビールを嗜み、ちょうど兵庫への県境あたりで眠りへ。姫路停車、吹田通過あたりで目が覚めたが、充足感と疲労と酒により、深い眠りの世界へと落ちて行った。
■某都市へ
今日はだいぶ運転にも慣れてきたし、カーオーディオを使ってみる。1年半前に室蘭で使う予定だったCDを持参していたのだ。あの時はクルマにオーディオが付いていないというガッカリな事が起きてしまって結局ただの荷物になってしまった訳だが、満を持して今日はいよいよ実用である。昼用ディスクはハロプロのテンション上がる系のセトリで組んであった。自分でも選曲を少し忘れかけていたが、「愛しく苦しいこの夜に」のトラックが非常に心地良い。プラチナ~カラフルを中心に℃曲も鏤めてあり、運転は5倍楽しくなった。いいもんだ。
バイパスを使って西進。30分程度で、某都市へ到着。日本屈指の宗教都市は果たしてどれだけの規模なのだろうと、一度この目で見ておきたかったのである。
さて早速駐車場から歩いてゆくと、物凄いサイズの建造物が見えてくる。うおお。祭場と会堂である。前者はSRC造だが何と竣工から56年も経過しているという。武道館よりも歴史が古いと思うと何だかすさまじい気がしてくる。とにかくスケール感が異常で、広角レンズ必須であった。そう頻繁に使われている訳ではないようだが、キャパ15,000人には驚いた。すげえ。
そして本部の周辺には街が広がっている。門前の商店街は短かったがその特殊性が際立っており、すぐ近くには教徒社など。それ以外にもタイル系建築やまるで楼閣のような木造3階建、映画のセットのような魚屋や八百屋など建ち並んでおり、何れもかなりの年代モノで強烈な印象。なかなかピクチュアレスクな街並みなのだが、あくまで外様の自分がちょこまかするには気が引けた。とはいえいろいろ見学。昼は門前の商店街の新しめのレストランで生姜焼き定食を頂き、その後もう一度本部の奥を見学し、酒店に寄って御神酒を入手した。これ以上の長居は明らかに迷惑になりはじめる気がしたので、ここで撤収。
■玉島・天満町へ
さて、予報通りだいぶ気温も高く、駐車場に停めておいたクルマはだいぶ高温に。窓を開けて換気し、再びオーディオ再生。相変わらず良いセトリで楽しい。
バイパスを再び通り、玉島へ。まずは旧遊郭がわずかに残存する天満町へ。
県道の一本脇を走るこの道には、明らかにそれとわかる建築群がずらりと並んでおり、これまたセットのような印象。しかし何より、スズメバチの大群に慄く。これは軽く100匹が視界に入っているのではなかろうかという瞬間もあった。出来る限り刺激せぬように歩いて、撮影を済ませる。午前、某街にいた際は程よい曇天であったのだが、ここにきてがっつりと晴れてきた。午後の斜光線が早くも色付き、旧色街を艶やかに照らす。ホワイトバランスの微調整に難航したが、楽しい撮影。最後に少しだけ逆走してみると、ほぼ民家だけなのだが、ずいぶんとヤレた地区があった。しかしとにかくスズメバチが…。。
日暮れに近付いてはいけないので次へ移動。
■玉島の商店街
さて、クルマで移動。駐車位置に迷うも、某商店街入口に共用駐車場があったのでここに停める。いきなり一つ、デカいシャッター街。なかなかレトロで、印象は十分にキョーレツである。ここを抜けて、嘗て有名な水門のあった場所を見て(今はなんだかインチキ臭いものが建っている)、川沿いの廃屋(下調べよりも1軒減っていた)を対岸から撮影して、T商店街。これがすごかった。いきなり入口付近のパチンコ屋が潰されていて、正面入口の構図が変わっていたが、新たな正面の建築も十分に味がある。内部は凄まじい。綺麗なものだが。鮮やかな万国旗が、古びたアーケードの下に掛っているが、天高が十分に高いため今一つ迫力が無い。レトロを売りにして観光スポットとして人を呼ぼうとしていた痕跡までもはや歴史の1ページになっているのが見ていて辛い。
途中からアーケードが無くなっているが、この先も道が随分続いている。と、ここで気付いたのだが、下調べよりもアーケードが短縮されているではないか。なんてこった。妙に開放的になり陽光を浴びるようになった建築群はそれでも写欲をそそられるものばかりで、あっという間に時間が経ってゆく。ほぼ商店街が終わるところにはX・Y方向に大開口(=シャッター)がある店があり、これを目印に引き返す。
下調べであった仏具店はどこにあるかと思ったら、どうやら閉店してしまって、看板のごく一部分のみ見えていた。残念だなあと思いながらその前をうろうろしていたら、元店主と思しき人に声を掛けられたので、しれーっと「この看板は何て書いてあるんですか?」などと尋ねるところからヒアリングを開始。するとどうやら3年ほど前に閉店してしまったらしい。そして何と、この方がアーケード撤去の言いだしっぺだったという。アーケードは半年ほど前に撤去されたとのことで、随分なタイミングで貴重なヒアリング、何という巡り合わせか。
やはり撤去理由はメンテナンスの問題だという。我々としても在ってくれたほうがよいのだが、やはりいつかは撤去しなければならないため、このあたりで外そうという話になったらしい。皆の「嫌われ者」になって大変だったという言葉に、納得感と同情と悔しさとが入り混じり、複雑な感情に。おじいさん、貴重なお話ありがとう。
その後もよくよく観察してみるとアーケードが外された痕跡があちこちに見える。そしてアーケードの残存する部分からレンズを付け替えて最後にバーっと撮ってゆく。正面入口付近をもう一度撮り、次へ。
次の商店街はほどなく到着できたが、これまたアーケードがない…。こんな悔しさはなかなか味わえないだろう。しかしそれでも十二分に美しい街並みなのだが。あまりにも閉店率が高い。寝装店、旧旅館などをしっかりと撮ってゆく。
最後に随分と変わった風貌の神社があったのだが、ここは外観のみでスルー。
クルマに戻るころには、もう太陽が沈もうとしていた。
■再び、水島へ
さて、玉島を去り、連日の水島へとクルマを走らせる。
と、渡りたかった橋の手前でまさかの車線変更忘れ。5分ほどロス。
その後は順調。淡々と移動してゆく。夕暮れ時になり再び雲が出てきたようで、工場夕景とはならなかった。「都会っ子 純情」を爆音で流しながらカーキのマンパに黒のキャスケットを被り夕暮れの工業地帯を軽自動車で下ってゆく男。なかなか怪しくてヤレててイイ感じであるな、などと自らを変に美化(醜化?)してみたりする。
最初のポイントは今日は国道沿い。一度曲がり損ねてロスしたが、2度目のトライで無事にアプローチ成功。急坂を上り、立ち入り可能地点の限界で駐車し(勾配角がきついので怖かった)、見遣ればプラントがいくつも眼下に広がっている。まだ空は灰色、間に合った。20分ほどであっという間に夜の帳が下り、本格的に撮影開始。ここの地点はフレアスタックがよく見えるのでとても雰囲気があって良い。そして何といっても工場が比較的近く、かつ視野角が広いので、お得感が強い。夢中に撮影していると時間がどんどん過ぎてゆく。今日はクルマの返却期限もあるので、のんびりはしていられない。
次の地点は再び国道沿いのポイント、北上する。ここで夜のCDに切り替える。踊る大捜査線のサントラから「Moon Light」を一曲目に入れてあったのだが、これを聞きながら夜の工業地帯のバイパスを走るのがかねてからの夢であった。ついに実現。こんなにも雰囲気がピッタリきて気持ちいいものか。最高である。
程なくして到着したのだが、なかなか視点の高さが稼げない。ちゃんと調べてみるとどうやら正しい撮影ポイントはこの上の墓地にあるという。ライトはあるし、アプローチもほぼ理解できてはいたのだが、流石に1人では心もとないし、時間も比較的厳しかったのでやめておいた。駐車地点からも何とか撮影は出来たので、ここで何アングルかトライして、一応の収穫を得る。あまりにも時間的に切羽詰まっていたので放○しながらセルフタイマーで撮影したww
そしてタイムリミット。レンタカー返却へ、最後のドライブ。夜用のCDには幼少期から好んでいるPS版のチョロQのBGMが複数チョイスしてあった。とくに3のシティの夜版BGMとか、ナイトジムカーナとか、1のトンネルロードとか、なかなか良くマッチしてくる。選曲センスが光っている。給油を終え、GTの曲を最後に聞いているタイミングでちょうど店に到着。なんと5分前であった。給油時間を見込んでいなかったので、かなりギリギリであったが、安全運転で間に合えば万事OKである。特に咎められることもなく、無事に手続きも終了。
ああ、無事に生きて帰ってこれた幸せ。しかし燃費は昨日の普通車よりも悪かった。。
西阿知へ歩き、ちょうどのタイミングで列車に乗る。岡山では庄やで夕飯。ようやく酒が飲める。旅だというのに3日ぶりである。疲れた体に沁みる。飯の順序が少々狂っていたがまあ良しとする。
■超レトロな銭湯
さていよいよ旅も終焉。最後は超レトロな銭湯「ときわ湯」へ。なかなかビジュアルからしていかついのだが、意を決して入ってみると、おじさまたちが集ってTVを見ていたがこちらには殆ど興味がないようである。靴箱のカギとロッカーのカギを交換し、猫にあいさつし(とりあえず動物臭いw)て脱衣場へ。デカいほうのカバンがロッカーに入らないのでそのまま傍らに置かざるを得ず、だいぶ心配ではあったが、入浴。そこそこ広いが、何も石鹸の類は置いていなかった。これも誤算。入念に体を洗い頭を洗っていると、若者5~6人が入ってきて(どうやら運動部の合宿か試合か何かのようだ)だいぶ騒がしくなった。プロジェクタで壁面に緑の景色が投影されているのがシュール。そんな中突如として女将のカラオケ映像がはじまり驚嘆。いや、上手いんだけど、唐突なんですよ。若者たちがいなければちゃんと聞き入れたのに、ノイズが大きかったのは残念。
若者たちは一向に出てゆく気配がないので、こちらも湯船へ。なかなか熱いが、旅疲れが癒される。そして風呂を出て、(すぐに若者たちも出てきた)新たな服へと着替えて銭湯を後にする。最後までおじさんたちは旅の若者には無愛想であった。なんとなく、僕のイメージ通りの岡山県民の姿であった。
■終焉
案外時間がギリギリであった。コンビニで缶ビール、水、アイス(ホームランバーw)を買い、駅のトイレで身支度を済ませてホームへと降りると既に285系が鎮座していた。ノビノビは階段からかなり遠い車両なので歩いていると、たちまち汗が噴出してくる。あつい。車内に入ったとき、既に発車の2分前であった。
何だか隣席の中高年の方が強烈な「おじいさんの匂い」を発している。この旅はとことん昭和を求める旅であったが、最後の最後にこんな負のオマケがついてくるとはw
ドロドロに溶けかけたホームランバーを食し、ビールを嗜み、ちょうど兵庫への県境あたりで眠りへ。姫路停車、吹田通過あたりで目が覚めたが、充足感と疲労と酒により、深い眠りの世界へと落ちて行った。
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